卒都婆峠
2015.12.28(晴れ)
飯舘村と相馬市の境界にある古道、卒都婆峠をお散歩。
《林道軽井沢線~628.2m~610m~591m~590m~595m~590m》
(ピストン 数字はピークの標高)
飯舘村の境界尾根歩き2015年最終章です(SCANE6)
本来は『卒塔婆峠』と書くようですが地形図には『卒都婆峠』と記されているのでそちらを引用します。
一度も訪れた事が無い地域なので検索してみると
中村街道(現在の国道115)の古道で今は訪れる人も無く廃道、
昔、逃げ延びてきた十三名の落ち武者を村人が殺めるという事件があったそうで
その後、供養のため峠に卒塔婆を立てた事からその名が付いたとか??
この言い伝えはネットで検索する限り最初にアップした人の文章をそのまま貼り付けたようなものばかりで
いつの時代の事件か、どの軍勢の戦いだったのかは全くわかりません。
真偽の程を金田一耕助先生に探ってもらいたいものだべし^^
ただ、この地について大変納得のいく考証と説明をされているサイトがありましたので
リンクを貼っておきます、宜しければご覧ください。大変勉強になります。
相馬郷土史研究(小林雄一様) 忘れられた道-卒塔婆峠
尚、今回の散策はYAMAHA DT 125R 4D JB様が大変詳しいレポートをアップされていたので
そちらを参考にさせていただきました。
旧中村街道 卒塔婆峠の探索
8:27、相馬市玉野地区の林道軽井沢線から行動開始。
よく整備された林道ですが許可無く車やバイクで進入するのは慎みたいところ。
お天気は晴れなのですが風が冷たく時折小雪が舞っていました。
左に沢(軽井沢?)を見下ろしながらの歩きでしたが沢岸は凍りつき水流の細い枝沢は完全氷結。
良い冷え込みだったべし。

8:43、沢へ降りる道と出合います、沢越しに落ち葉に埋もれた道、、徒渉。
『殿様道』と言って江戸時代、相馬藩が物資の輸送や連絡に使った道だそうです。
いわゆる旧中村街道なのでしょうね。 落ち葉は凍りつきバリバリでした。
少し歩くと道は左上のピークを北側からトラバースするようにヘアピンターン、ちょっとした登りが続きます。
少々藪が濃いが漕ぐほどでもなくやがて植林地へと突入、
9:03、この看板(沢から数えて二つ目)を見て写真右(南側)へ強引にショートカット。
峠へ出る為には南進するはずなのに道はどんどん東へ逸れて行くように思えたのです。
(結局は峠へ出るようでした)
薄暗い杉の植林地を直進すると南側が明るい♪ 意外に目指す峠道は近かった。
しかしよく整備された杉林だべし。
9:09、土塁が盛られた細道へ出ました。
ここが地形図に示されている卒都婆峠(相馬市との境)、後は土塁沿いに歩くだけ。
お日様もぽかぽかで気持ちよいべし~♪ ^^
若干小枝や笹藪が濃い箇所もありますが可愛いレベル、、
枝の合間から霊山が見えました、やっぱ霊山は阿武隈山地北部の盟主的存在ですね。
9:21、軽い登りをこなして笹藪の平坦地に出ました。
少し奥へ移動すると倒壊しかけた二つの小さなお堂。
上の写真で右側のお堂には合掌した仏様が祀られていました。
左のお札には『奉修馬頭観世音菩薩大護摩供』の文字
馬頭観世音は交通や農耕の平穏を成就させる仏様で憤怒の形相をしています。
何らかの理由で馬頭観音像を紛失又は移動、、
その後この少女のような優しい表情の仏様を祀ったのでしょうか?
霊山城が焼け落ちた折、北畠顕家の姫君(後に安藤貞季の妻?)がこの地を通って
落ち延びたそうですが、もしかしたらその姫君を峠の守り仏として祀ったとも考えられるような、、
お堂の周りには最早遺構とも言えるべき廃棄物が沢山^^;
写真は羽釜、、
枝にぶら下がったままのやかん、、
湧き水もありました、、一口いただくととても美味しい水♪
放射能? さすけね、、、いちいち気にしてたら飯舘村の境界歩きなんて出来ないべし。
解りづらいですが炭焼き釜跡も、、
釜のそばには立派なモミノキの古木、、
他の山でも見かけるのですが炭焼き釜跡のすぐ近くに素晴しい古木を見かけます。
樹を切り生業を立てた方々が恵みを与えてくれる森への感謝、畏敬の念の表れなのでしょうか、
御神木となる樹を選びその樹だけは切らずに神々に感謝しながら炭を焼く。
常に己は自然の恵みに抱かれながら生かされているという念。
戦後の燃料革命以降 輸入化石燃料や核エネルギーに頼りきり日本人が忘れてしまった念。
モミノキ、敏感な樹木です、、環境の悪化にはもろい。萬歳楽山の大モミなどは良い例ですね。
一通りお堂の周りを散策した後は628.2mピークへ向けての登り、、
怖いもの見たさじゃなくて山登りが趣味なんでピークハントしない事には、、^^
9:43、ピークに立ちます、展望は無くこれと言った目印もありませんでしたが
やはり未伐のモミノキの古木が印象的でした。
当初の目的はここで折り返す積りでしたが予定より早く着いたので
11:00を折り返し時間として更に南進する事に。
南へ続く尾根を軽く下ります。

下りきると薄雪を纏った笹藪が綺麗でした、、
この辺の笹はミヤコザサと言うのかな?
吾妻の原生林に群生するチシマザサほど背が高くありません。
太平洋が見渡せました、静かな藪山から見る海もまた良し♪
9:57、飯舘村の真野ダムが見える地点へ出ました、標高は600m。、
さて、どこまで行けるかな~ なんて思いつつ冬の陽に映えるダム湖を眺めます。
特にタイムトライアルするつもりは無いのですけど、、
ポカポカ陽だまりや冷え冷え日陰の落ち葉たちを踏みながら時の流れに埋もれた古道歩き。
590m台小ピーク群のアップダウン、、冬の低山徘徊を満喫♪
10:44、尾根を横切る道幅のある林道と遭遇、、
横断して土塁が続く尾根を歩きましたがすぐにこの林道と合流してしまいました。
時間も時間だし尾根歩きは止めてこの林道を辿って南西方向へ、、
10:55、やはり車用につけられた道ですね~やがて林道は小ピークをトラバースするように
南東方向へ向きを変えて峠へと出ました。
写真右側が今回の折り返し点とした590mピーク。
上の写真の坂を登りきると南東方向の太平洋側に火力発電所煙、、
原町火力発電所でしょうか、、
南西方向の内陸側を見渡してここ以上高いピークが無い事を確認して折り返し、、
復路で林道のすぐ西側590mピークに登ってみました、
真野ダムの見え方が違うのがだいぶ南進(正確には南東)したことの証、満足だべし♪
後は途中まで往路を返すだけ、、
11:49、最初に真野ダムが見えた600m地点へ、そして628.2mピークを南西からトラバース。
12:14、お堂のある箇所へ到着。
12:22、ショートカットして土塁へ取り付いた地点へ、
境界線の未踏箇所を埋める為更に土塁沿いに歩きました。
これが結構な遠回り^^;
振り返ると628.2mが見渡せました、、
卒都婆峠、、嘘か真かわからない言い伝えとは裏腹に中々趣のある古道だったべし。
土塁の古道はやがて作業用道へ溶け込んでいきました。
樹林帯が切れた地点で見る佐須峠方向(かな。。?)
老犬が陽だまりの中で昼寝でもしているようなマッタリとした山並が続いています。
12:58、軽井沢の源頭部近くを徒渉、、林道軽井沢線に出ました。
13:19、林道入口へ戻りお散歩終了。
ルートマップ(クリックで拡大)
行動距離は往復で訳11.3km。
次回は大倉地区から堂六神山を経て今回の折り返し点までかな?結構ハードだべし、、
2015.12.28までに歩いた境界尾根。(こちらもクリックで拡大)
まだまだありますね~^^; 果たして完全踏破できるのかな、、なんて正月早々不安^^
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コメントの投稿
No title
KENさん、明けましておめでとうございます^^
今年もいろんな場所をあるくのでしょうね〜
怪我と熊に気をつけて安全に歩いて下さいね。
今年もどうぞよろしくお願いします♪
今年もいろんな場所をあるくのでしょうね〜
怪我と熊に気をつけて安全に歩いて下さいね。
今年もどうぞよろしくお願いします♪
No title
今年もよろしくお願いします!
葉を落とした木々の間からの眺めは、この時期らしいですね(^_-)-☆
羽釜ややかんの「遺構」は比較的身近に感じられる分、ある意味では土器などより興味深いですね!
葉を落とした木々の間からの眺めは、この時期らしいですね(^_-)-☆
羽釜ややかんの「遺構」は比較的身近に感じられる分、ある意味では土器などより興味深いですね!
リイナナさんへ
リイナナさん あけましておめでとうございます。
こちらこそよろしくお願い致します。
そしてお気遣いありがとうございます。
マニアックな山記事ばかりのブログですが今年もよろしくお願い致します^^
私もリイナナさんの写す今年の風景写真、楽しみにしてます♪
こちらこそよろしくお願い致します。
そしてお気遣いありがとうございます。
マニアックな山記事ばかりのブログですが今年もよろしくお願い致します^^
私もリイナナさんの写す今年の風景写真、楽しみにしてます♪
散歩おじさんへ
散歩おじさん こちらこそ今年もよろしくお願い致します。
落葉の木々から見る眺め、冬だからこそ楽しめる風景です。
四季それぞれに違った風景を味わえるのがお散歩の楽しさですね。
それほど遠くない時代の『遺構?』、、確かに土器とかよりは身近さを感じますし
どこか懐かしい思いに駈られます^^
散歩おじさんが撮られる都会に残された古い町並みと
どこか共通点があるような、、
落葉の木々から見る眺め、冬だからこそ楽しめる風景です。
四季それぞれに違った風景を味わえるのがお散歩の楽しさですね。
それほど遠くない時代の『遺構?』、、確かに土器とかよりは身近さを感じますし
どこか懐かしい思いに駈られます^^
散歩おじさんが撮られる都会に残された古い町並みと
どこか共通点があるような、、
No title
今年もよろしくお願いします。
卒都婆、卒塔婆・・変わった名前。
言い伝え・・kenさんが大元かと^^
冷たさが伝わってくるような径歩き。
お堂は集落あるいは人家の跡なんですかね?
お堂のkenさんの推察も鋭い間のがありますね。
モミの木・・環境変化に敏感なんですね。
卒都婆、卒塔婆・・変わった名前。
言い伝え・・kenさんが大元かと^^
冷たさが伝わってくるような径歩き。
お堂は集落あるいは人家の跡なんですかね?
お堂のkenさんの推察も鋭い間のがありますね。
モミの木・・環境変化に敏感なんですね。
Tombeeさんへ
Tombeeさん こちらこそ今年もよろしくお願い致しますm(__)m
卒塔婆、勿論供養の為の塔なんですけど
街道の距離を示す役割もあったそうです。
お堂のある場所、多分炭焼きする人たちが寝泊りする小屋があったのかな?
モミノキ、特に大気の汚染に弱いそうです。
阿武隈山地北部、伐採が進む前はイヌブナかモミノキの原生林が
広がっていたとか、、
卒塔婆、勿論供養の為の塔なんですけど
街道の距離を示す役割もあったそうです。
お堂のある場所、多分炭焼きする人たちが寝泊りする小屋があったのかな?
モミノキ、特に大気の汚染に弱いそうです。
阿武隈山地北部、伐採が進む前はイヌブナかモミノキの原生林が
広がっていたとか、、
No title
今年もよろしくお願いします^^
良い年にしたいですね
安全に楽しい山行ができますように
殿様道ですか、初めて聞きました
この頃ここを歩く人はどのくらいいるのでしょうね
お堂の仏様が、
来てくれてありがとう、と微笑んでいるような
良い年にしたいですね
安全に楽しい山行ができますように
殿様道ですか、初めて聞きました
この頃ここを歩く人はどのくらいいるのでしょうね
お堂の仏様が、
来てくれてありがとう、と微笑んでいるような
明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします。
初冬の静かな古道のお散歩ナイス!です。
それにしても今年は雪が少ないですね。
富士山にも申し訳程度の雪がありますが見られたものではありません。
初冬の静かな古道のお散歩ナイス!です。
それにしても今年は雪が少ないですね。
富士山にも申し訳程度の雪がありますが見られたものではありません。
めいさんへ
めいさん こんばんわ
こちらこそ今年もよろしくお願い致します。
今年で震災、原発事故から5年、ほんと 良い年にしたいですね~
殿様道、私もいろいろ検索して初めて知りました。
最早 廃道となった旧中村街道ですが
植林地があるので結構山仕事で人が入っていると思います。
お堂の仏様、北畠顕家の姫だと思います。
霊山城が落城した折、旅芸人に姿を変え飯舘村の真野へ落ち延びたそうです。
郭さんへ
郭さん あけましておめでとうございます
こちらこそ今年もよろしくお願い致します
ホント 薄気味悪いくらいの暖冬ですね。
富士山も雪が少ないのですか、、
吾妻とか安達太良にはそれなりの冠雪がありますが
やはり雪の量は少ないと思います。
周りの低山は晩秋から季節が止まってしまったように
雪が殆どありません。
こちらこそ今年もよろしくお願い致します
ホント 薄気味悪いくらいの暖冬ですね。
富士山も雪が少ないのですか、、
吾妻とか安達太良にはそれなりの冠雪がありますが
やはり雪の量は少ないと思います。
周りの低山は晩秋から季節が止まってしまったように
雪が殆どありません。

