彦四郎山と630m独標
2016.11.7 (晴れ)
飯舘村と相馬市東玉野の境、
彦四郎山と林道堤入線を挟んでその東側に盛り上がる600m独標(どっぴょう)辺りをお散歩。
10ヶ月半振りに再開した飯舘村境界尾根歩き(SCANE7)です。
今回は仕事の都合で午後からの行動。
2015.1.12に歩いた佐須峠~635.3nピークより東へ延びる尾根の塗りつぶし及び
2015.12.28に歩いた卒都婆峠へ続く尾根の藪状況を下調べする程度としました。
早いものでこの日の暦は立冬、、
晴れてはいましたが明け方の厳しい放射冷却が残り正午でも相馬市東玉野の気温は6℃という状況。
霜月の晴天日を『小春日和』などと呼びますが、この日の寒さは師走初めの『冬晴れ』に近かったかな?
12:23、国道115、相馬市東玉野より林道堤入線に入り、相馬市と飯舘村を分ける峠から行動開始、、
車は相馬市側の駐車スペースにデポ。峠最上部の道脇には平成12年に置かれた碑があります。
林道を再整備した竣工碑でしょうか?
碑の西側斜面を登れば彦四郎山を経て佐須峠へ続く境界尾根となるのですが
切り通し状になっていて登る気になれない、^^;
飯舘村側に少し下って迂回路を探す事に。。
今回の歩きは福島登高会さん編集の『福島市周辺の低山』を参考、
(宮城県南東部~福島県の中通り、浜通りの低山を紹介した貴重な書物)
彦四郎山と630m独標は昭和58年11月23日付けで記載。
レポートでは最初の写真の碑がある峠最上部から(書物ではコルと記載)から
尾根伝いに彦四郎山へ到達しています。
12:38、峠から飯舘村側にカーブを下ると三つ目のミラー辺りに丁度良いアプローチエリアがありました。
植林地の奥に尾根が見えます、、私はこの枝尾根から彦四郎山へ向かう事に。
12:30、尾根へ取り付きます。。
薄っすらと踏み跡はあるが人の踏み跡ではなくイノシシさんの踏み跡の様相、、^^;
登るに連れその獣道も消え笹薮漕ぎとなりました。

藪を漕ぎながら見上げる紅葉。
低山は樹木の植生が多様なので高い山のように一斉に色付くわけではありませんがやっぱり綺麗♪
そして藪を掻き分ける度、パチン、パチンと小枝や竹がメットを鞭打つ音も心地よい。。
「今年も阿武隈山地の藪山に戻ってきたな~」と実感、、^^
12:38、笹薮を漕ぎ切ると高さ4~5m程の岩峰が現れました。
写真奥方向へ移動して攀じ登れそうな箇所を見出しクリア。
12:43、彦四郎山頂上の平坦地に出ました、、
前回佐須峠から来た時は薄雪を纏った笹薮が寒々しい風景でしたが
晩秋の陽射しと樹木たちの紅葉にどこと無く温もりを感じます。
前にも述べましたが山名は南北朝時代、
霊山城を守る為佐藤彦四郎と言う武将がこの地に館を構えていた事に由来しています。
建武の新政が崩壊した1337年、
南朝勢力が陸奥国府を霊山に開き東北地方における勢力の拠点としました。
しかし、1347年には北朝勢力により霊山の国府(霊山城・霊山寺)はすべて焼失、、
その頃までここに武将の館があったのでしょうね、
平坦部の中央で赤々と燃えるモミジが失われた庭園の名残のようでした。。
前回はこの地で
『人は逝く 運命(さだめ)満れば風の中 解(げ)しても侘びし 雪の笹原』
と詠みましたが今回は
『火花散る 刃も血潮も 埋もれゆき もみじの燃ゆる 陣の跡かな』
と詠みました。
いずれも名も無き兵達(つわものたち)へのレクイエムのつもり、、
上を見上げれば秋の衣を纏った巨人たち、、その奥は冬晴れを思わせるような蒼穹、、
静かな藪山です。。
平坦部から少し西へ移動すると標高635.3mの四等三角点があります。
2015.1.12のレポートでも紹介したピークですね。
地形図では彦四郎山のピークは平坦地へ戻り北東側に少し移動した613m地点としていますが
同じ台地状尾根にあります、、ここを彦四郎山の頂上としてもいいのでは?
ちなみに展望は木々の間から古霊山が僅かに見える程度、、
四等三角点から2015.1.12に登ってきた尾根を見下ろします、
あの時は佐須峠から心細い踏み跡を辿って結構な寒気の中の藪漕ぎでした、、
何となく懐かしい^^ 写真左が飯舘村、右が相馬市。
12:50、平坦地へと戻り、東へ進むと土塁が現れます。
写真左が相馬市玉野地区へ向かう藪道、右が堤入線最上部へ向かう尾根。
まずは玉野方向へ向かい、傾斜が下りになったところで折り返し。
もう一度ここへ戻って尾根を下りました、、やっと飯舘村境界未踏部分歩きですね~^^
尾根筋からのんびりと歩きながら獣目線で林床を撮ってみました、、
秋色の陽射しが優しい♪
左が人住む里、右が人住まぬ里、、原発事故以降に別けられた境界の森。
それは人間が作り出した境界、、森の精霊たちは冬支度に大忙し、、、のようでした??^^
13:09、堤入線の最上部へ出ました、、傾斜がきつくて登る気になれなかった箇所ですね、、
藪につかまりながら道路へ降り立ちます。
13:12には林道を横断して土塁が盛られた尾根に取り付きました。
と言ってもこの藪じゃ何が何だか解りませんね(笑 写真中央部を藪漕ぎして進みます。
13:18、600m独標へ進む尾根(北東)と南東へ向かう尾根を分けるピークに着きました。
ここは南東へ下る尾根の方が登路を示すような目印がありルートミスしそうな箇所。
ただ、土塁は630m独標方向(写真左 北東側)に付けられているので迷わず進行。
このシリーズ踏破の基本は土塁歩きなんですね~
小ピークからは一端急斜面の下りとなりますが630m独標への登りに差し掛かると展望が開けます。
写真は南東の飯舘村方向、中央の谷は真野渓谷かな?
奥の稜線は相馬、南相馬、浪江辺りと境界を成す尾根。。
多分、山沿いに付けられた道は除染作業の車両が頻繁に行き交っているはずです。
大量の国家予算を投じ除染してモニタリングポストの値が下がった、、、
『さあ もう大丈夫ですよ!安心してこの村にお住みくください、、
他県の方々もこの地の産物を安心してお召し上がりください。』
と国、県、村がいくらPRしても
東京電力が犯した原発事故の醜態やその後の嘘は人々の心に不信感となり植えつけられ
拭え切れないのでは、、?
(ここから先もいろいろ書きたい事はありますが本題から外れるので止めときます^^ 疲れるべし。)
西側には先ほど歩いてきた彦四郎山も確認できました。
13:26、630m独標着となりました、、
目印も展望も無い所なので立冬の陽射しを受ける紅葉をパチリ、、
「ここから卒都婆峠までは地味で長いな~」
と思いつつ少しだけ東へ歩いてみる事に、
独標から先には土塁の北側に植林作業の道跡があったのでそこを辿りました、、
伐採が入った所なので茨や蔓系の藪が厄介、、それも森林再生の一環なんですけどね。
落ち葉の中にはパープルパラソル、、、
コンイロイッポンシメジですかね?
13:40頃、藪を少し漕ぎ、ちょっとしたピークに立った後折り返しとしました、、
夕方までには福島市へ戻りたかったのです、、
復路で撮った林床、、随分とお日さまの角度が低くなりました、
陽だまりが恋しくなる季節ですね。
光を透かすハウチワカエデ、、
「また来年、ワインレッドの果実を実らせてくださいね」
と思いつつ秋を見送る気分。。。
14:03、林道へと戻りお散歩終了。
ルートマップはクリックで大きくなります。
短い歩きだったので地理が把握しやすいように広範囲の地図を切り取りました。
赤の線が今回歩いたルート、緑の線が2015.1.12に歩いたルート。
2015.12.27に歩いた卒都婆峠までは折り返し点から更に尾根を東進しなければいけません。
今まで歩いた飯舘村の境界尾根、、
黒い線が過去に歩いたルート、、赤い線が今回歩いたルート、、
今年中に東側境界2箇所を塗り潰す予定でしたが難しい状況となりました、、
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No title
散歩おじさんの目には「三つ目のミラー辺り」の丁度良いアプローチエリアが見えないのですが・・・(・_・;
そうかぁ~! その後「藪こぎエリア」に入るという意味では、KENさんにとってちょうど良かったのですね(^笑^)
散歩おじさんなどは専ら紅葉で染まった山を外から見ていますが、山の中から色づく葉を見上げるのは格別でしょうね!
そうかぁ~! その後「藪こぎエリア」に入るという意味では、KENさんにとってちょうど良かったのですね(^笑^)
散歩おじさんなどは専ら紅葉で染まった山を外から見ていますが、山の中から色づく葉を見上げるのは格別でしょうね!
No title
『人は逝く 運命(さだめ)満れば風の中 解(げ)しても侘びし 雪の笹原』
『火花散る 刃も血潮も 埋もれゆき もみじの燃ゆる 陣の跡かな』
昔の人を想いながらの登山・・・。しみじみとしたいい歌ですね。
「KENさんの山の画像に導かれ秋深みゆく鉄山登る」
『火花散る 刃も血潮も 埋もれゆき もみじの燃ゆる 陣の跡かな』
昔の人を想いながらの登山・・・。しみじみとしたいい歌ですね。
「KENさんの山の画像に導かれ秋深みゆく鉄山登る」
散歩おじさんへ
散歩おじさん こんばんわ
アプローチスポット、、こういうのは藪になれた者じゃないとわかんないですよんね。。(笑
木々の向うから差し込む光りなどを見極めて尾根や谷の位置を判断するのです。
山中人知れず秋光を透かす紅葉、、格別だと思います。
アプローチスポット、、こういうのは藪になれた者じゃないとわかんないですよんね。。(笑
木々の向うから差し込む光りなどを見極めて尾根や谷の位置を判断するのです。
山中人知れず秋光を透かす紅葉、、格別だと思います。
郭さんへ
郭さん 短歌の感想ありがとうございます。。
時の流れに埋もれてしまった史実、、もしくは言い伝えのみで
本当にあった事かどうかもわからない事なんですが
そんな幻を追って森の中を徘徊するのも良いものです♪
時の流れに埋もれてしまった史実、、もしくは言い伝えのみで
本当にあった事かどうかもわからない事なんですが
そんな幻を追って森の中を徘徊するのも良いものです♪

