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比曽坂から浪江・川俣境界まで


2016.12.31 (曇り時々晴れ後雪)


飯舘村中比曽と川俣町山木屋の境、比曽坂から尾根を南東方向に進み
飯舘村、川俣町、浪江町の3町村境界地点まで歩いてみました。
飯舘村境界尾根歩き《SCANE9》
これが2016年の山行納め、、


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9:08、川俣町山木屋より県道62号線へ、 比曽坂最上部から行動開始、、
飯舘村側に入り、写真右側の斜面へ微かな踏み跡を辿り尾根へ取り付きました。
写真左側の尾根を辿れば2015.3.2に笹峠から歩いた疣石山。
アスファルトはツルツル状態でしたがこの季節にしては優しい冷え込み。





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9:16、植林地の斜面を登ると送電線が建つ尾根に出ます。


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ここは電線管理用に刈り払いされているので視界は良好、、
写真は南西方向、川俣町山木屋地区。


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こちらは北東方向の飯舘村中比曽、

どちらも2016.12.31現在 福島第一原発事故により避難地域となっている里。

今回の尾根歩きは飯舘村比曽と川俣町山木屋を別ける尾根を経て
帰還困難区域の浪江町赤宇木(あこうぎ)地区の西端まで歩くプラン、、


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さて、尾根に取り付いたら浪江町方向へ南東進!
送電線の下には中比曽へ降りる管理用の道。
写真右側に土塁が盛られた尾根があるので藪中へ入り込みます。


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尾根に乗っかると結構な雪藪が待ち構えていました^^;
放射線量も進むに連れ高くなるエリア(?) なので人は滅多に立ち入りませんかね。


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きつさを感じる藪が多いルートでしたが視界の方は比較的良好、、
20分も藪漕ぎすると、これから向かう849.6mピークが確認できました。
中々秀麗なピナクル。


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展望から位置情報が得られると言っても我慢の藪漕ぎが続きます。
胸元ほどの笹薮から見上げる冬枯れの木立、、寒気で身体も中々温まらない。
「大晦日に何やってんだべ~」 と言う心境でした(笑


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10:06.、小ピークのアップダウンをこなしながら漕ぎ進むと飯舘村側斜面に石柱を発見。
石柱には『地すべり防止区域標柱10号 福島県知事』と刻まれていました。
結構古い石柱です  (この標は数百m先の川俣町側斜面にもありました)


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地すべりが起きる箇所かどうかは兎も角として
里に溶け込むような斜面は木々の間から中比曽の里を見るには丁度良いエリアでした。
お茶や自家製ガトーショコラなど頬張りながら5分ほど休憩タイム、、^^;


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休憩後、少し歩くと耕作跡の荒地に出ました、、
原発事故以前は何を作っていたのでしょうかね?
段々畑だったようですが枯れススキと薄雪が一面を覆う斜面が切ない。


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10:57、ルート中、中間地点と位置付けいた750mピークまで来ると
849.6mのピナクルが間近に。



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コルまで下りきると降り積もった薄雪と笹薮、
丁度冬の陽が差し込んで落葉樹達が良い雰囲気を作り出していました。
阿武隈の森の原風景ですね~  神様がいる風景、、


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ピークへの登りをこなし始めると立派なブナが目立つようになります。
この辺は阿武隈山地では稀少な森だと思いますよ、、


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11:21、山頂直下まで登り詰めると巨岩帯、、
足場が悪そうなので写真左(北側)から巻いて回避、、、


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11:24、巻きを終えて849.6mピーク山頂に着くと大岩に架けられた鉄梯子、、
だいぶ風化していました、


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梯子を登ってみると素晴らしい展望、、南西方向に山木屋の里、、
晴れていれば安達太良山塊が見えそうです。


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北東方向、、雪雲に煙っていましたがこちらも晴れていれば宮城県側の海が見えそう。


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岩の袂には小さな祠、、
中には神様の名前が書かれていたであろう御札がありましたが
風化して読み取る事が出来ませんでした。
それにしても参道はどこから続いているのでしょう?

段々畑があった場所からここまで来るのに70分かかりました、、
里から登ってくるとなると2時間近くかかりそうです。


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山頂から少し道草して北東側へ下る尾根を歩いてみました。
踏み跡は全くなく笹薮でしたが少し下ると集落の影。
もしかしたらこの尾根が参道だったのかな?
原発避難から6度目の大晦日、、参道が消え去っていても不思議ではありません。


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11:45、山頂へ戻り南東へ続く境界主稜線を歩きます。
849.6mピークの頂上尾根で少しの間は水平移動。


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11:46、四等三角点へ、頂上尾根の終わり辺り、岩の上に置かれていました。
ここから緩い下りとなります。


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三角点からの展望はあまり利きませんが北西方向に山木屋の里が見えました。
足元の斜面からは思わぬ来訪者にビックリしたのか小動物が逃げ去る気配、、
兎さんかな?



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東に高太石山を確認。
川俣町と浪江町の境を成す山、今回は高太石山の北側裾まで歩く予定。(写真左端)
まだまだありますね~^^;
 『歩く』と言うよりは『漕ぐ』山行なので目標到達時間は
登山道のある山より遅めに予測しないといけません。


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11:52、三角点から少し下ると砕石場跡に出くわしました。
高太石山をはじめとしてこの山域は御影石の産地、、
この砕石場も原発事故以降 採掘を止めましたかね、、?
樹齢の若い樹木とイバラの藪が斜面を覆っていました。


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人工的に梳られた尾根は南東方向の展望が利きました、
山稜線の向こう側に福島第一原発があります。。
見渡す限り人のいない避難地域、

さて、、砕石場跡の通過は足場の悪いイバラの藪漕ぎです。



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11:56、砕石場跡を通過すると再び樹林帯の尾根、、
緩やかに下ります。


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とうに踏み跡の消えた笹薮をひたすら前へ、、
腰の辺りから胸元辺りまでの笹薮を漕いでいきます。
小雪もチラホラ舞いだしました  斜面が軽い登りに差し掛かると目標地点が近い予感。


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12:35、目標地点である飯舘、川俣、浪江の三町村分岐へ着きました。
写真を見ただけでは何が何だか解りませんね~^^
盛りがった箇所が北東方向尾根、飯舘村と浪江町の境界尾根なんです、、
写真を撮った位置からは高太石山へ続く川俣、浪江町の境界尾根も確認!
GPSなど持たない藪漕ぎなのでルートファインデイングの力量が試されますかね。
この場所に到達した証を探そうと更に写真奥へ藪漕ぎ、、尾根は10m進むのに数分かかる劇藪でした。


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12:43、浪江町側の視界が開けました、どうやらここも採石場跡のようです。
人工的に切られた岩肌が見えたのでそこまで漕いで見ることに、


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12:48、岩場に到着、、錆びたドラム缶やホース等が放置されていました。
やはり採石場跡のようです、、
アカマツの育ち具合やイバラの状況から見ると原発事故以降創業を止めた箇所ですかね?


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採石場跡から見る南側の風景、、
撮った場所が飯舘村比曽と浪江町の境、手前の荒地が浪江町赤宇木(あこうぎ)地区、、
奥の稜線が高太石山で浪江町と川俣町の境、、、この辺りは放射線量も高いはず。
メディアが写さない被災地の風景かな?
更に境界尾根を歩くとなると
浪江町は勿論、飯舘村側も帰還困難区域に指定されている長泥地区、、
立ち入りが制限されているエリアです、、ここで折り返すのが適当なんでしょうね。


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ポツポツと落ちる雪の中、軽い行動食を摂った後ピストン開始、
比曽坂までの距離は水平計測で約3.75km、、
また藪漕ぎとアップダウンを繰り返すと思うとうんざり、、(笑


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13:50、849.6mピーク東側の砕石場跡まで戻りました、
斜面の先は北側の中比曽の里、


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こちらは斜面の南側に山木屋の里、、
どちらも降る雪に白く煙っていました。
2017年の春には避難解除となる里ですが、、みんな笑顔で戻ってくるのかな?



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ピークを越えた後は雪の中、我慢の藪漕ぎ、、


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上から下まで濡れきっての歩きとなりましたが
薄雪を纏ったブナに励まされたりして、、そんな大晦日の藪漕ぎだったのです。。

15:33、比曽坂へ戻り歩き納め終了。。




次のコピー次のコピーhiso
ルートマップ(クリックで大きくなります)



次のコピーiitate
赤い線が今回歩いた尾根です、、
これで半分くらいは塗りつぶせましたかね^^;
尚、帰還困難区域の踏破は今後の状況を見てからの歩きとなります。




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テーマ : 山の風景
ジャンル : 写真

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No title

汚染区域境界の藪漕ぎご苦労様でした。

あちらこちらに放置された畑や採石場・・・・・悲しい風景です。
あの時なんで海水を注水できなかったのか!いまだに悔やまれますね。

悲しい風景

郭さん コメントありがとうございます。
避難地域の荒地を見ると胸詰まる思いがします、、
今年は飯舘村の大部分が避難解除となります、、
風評を考えるとゼロからの出発じゃなくて
マイナスからの出発となりましょうか?
何とか復興を遂げてほしいものです。

No title

あれから6年もなると、神様も参道も風化しちゃいますかね。
今年の慰霊祭には秋篠宮様だとか。
この辺りの耕作放棄地にも木が生え始めてるから、さもあらんです。
「大晦日になにやってるんだべ?」判る気が^^

Tombeeさんへ

Tombeeさん こんばんわ
「大晦日になにやってるんだべ?」   全くそうですね(笑
今回の風景は暫くうつ状態に陥るものでした、、
6年如きでは片付かない状況だと認識していても
やはり切ない、、
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Author:KEN
カモシカさんみたいに薮山を歩くのが好き♪

阿武隈山地に親しみ
安達太良を愛し吾妻を友として
蔵王、そして会津の山々に憧憬する日々です

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